神棚は、神社でいただいてきたお神礼をおまつりする神聖な場所です。
神さまを棚にまつる風習は古く、天照大御神がお父上である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)から授かった宝物を棚におまつりしたことが神話にも語られています。
神棚の神殿には、伊勢神宮のお神礼である神宮大麻(じんぐうたいま)、私たちが住んでいる地域をお守りしてくださる氏神さま、その他に崇敬する神社のお神礼をおまつりします。
私たち日本人の祖先たちは、稲作を中心とした生活を営み、稲の生育に合わせて数多くの儀式を生み出してきました。こうした儀式は暮らしに密着したものであり、儀式の中心となる神さまは、私たちの生活を常に見守ってくださる身近な存在として崇められてきたのです。
さらに日本人は、神さまへの日々の感謝をあらわすために、神社からいただいてきたお神礼を家の柱などに貼ったり、より丁重におまつりするために、神棚を設けてお神礼をおまつりし、神さまの御加護を祈念してきました。
お参りの仕方は、神社の参拝と同じで「二拝二拍手一拝」です。朝は家族の健康と安全を願い、一日の終わりには平穏無事に過ごせたことに感謝してお参りします。また、お祝いごとのあった時などは、その都度神棚にその喜びをお伝えし、神の恩恵に感謝してお参りしましょう。 |
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