杉谷  昭子(Syouko Sugitani)

 矢田瑛子、井口秋子に師事して東京芸術大学卒業後、ドイツに渡り、37年の滞独を終えて2007年帰国。ヨーロッパでは、デートレフ・クラウス、エリーザ・ハンゼン、ブルーノ・レオナルド・ゲルバー、アレクシス・ワイセンベルク、クラウディオ・アラウに師事。ケルン音大大学院修了。ドイツ国家試験で最高位合格。数々の国際コンクールで入賞後、1976年ヨーロッパデビュー。その後、ウィーン楽友協会など世界の歴史的ホールで、北ドイツ放送交響楽団や、ワルシャワ・フィルなどの著明なオーケストラを共演。またクララ・シューマン国際ピアノコンクールではアルゲリッチ、ワイセンベルク、アシュケナージと並んで審査員を歴任するなど、今やその活動はコンサートピアニストにとどまらず、ピアノ教育の最前線にもおよび、国際的に広がっている。ブラームスピアノ協奏曲全集、ベートーベンピアノ協奏曲全集は共に女流で世界初の快挙として記憶されると共に、珠玉の名曲選「カタリ・カタリ」は、いまだにロングセラーを続けている。2007年にはベートーベンピアノソナタ全集を完成。2008年に演奏活動40周年を迎える、日本を代表するピアニストの一人。山口県にも多くのファンを持つ。