藤岡 幸夫(Sachio Fujioka)

 1962年東京生まれ。幼少よりピアノ、チェロを学ぶ。指揮法を故渡邉暁雄、小林研一郎、松尾葉子に師事。サー・ゲオルグ・ショルティのアシスタントを務める。慶應義塾大学文学部卒。英国王立ノーザン音楽大学指揮科卒。日本フィル研究員を経て90年に渡英。92年マンチェスターにて最も才能のある若手指揮者に贈られる「サー・チャールズグローヴス記念奨学賞」を日本人にもかかわらず特例で受賞。同年ルトスワフスキ・フェスティバルにて作曲者の前で「管弦楽のための協奏曲」を指揮、英ガーディアン紙に「計りしれなく将来を約束された指揮者」と絶賛される。93年BBCフィルハーモニックの定期演奏会に出演、「タイムズ」紙などで高く評価され94年に同オーケストラの副指揮者に就任。94年にロンドンの夏恒例の名物「プロムス」に同オケを振ってデヴュー、大成功を収める。以後ロイヤルフィル、ロイヤル・リヴァプール・フィル、ボーンマス響、ハレ管、トゥールズ歌劇場管、ノルウェー放送響、メルボルン響、アルスター管、ゲーブル響(スウェーデン)、スウェーデン室内管、クイーンズランド管、国立ニュージーランド響等に客演。06年スペイン国立オヴェイド歌劇場にて「ねじの回転」でスペインオペラにデビュー、大成功を収める。すぐに09年に「ナクソス島のアリアドネ」で再客演が決定。95年より2000年までマンチェスター室内管弦楽団首席指揮者。95年に日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会で日本デヴュー、同年に指揮者に就任、2003年2月まで務める。2000年より関西フィルハーモニー管弦楽団正指揮者を務め、その後2007年より同管弦楽団の首席指揮者に就任。関西フィルとは「Meet the classic」や「ザッヒャーの遺産」シリーズなど斬新な企画で新風を巻き起こしている。英シャンドスと契約、これまでにBBCフィルとCDを7枚リリース。2002年度渡邉暁雄音楽基金音楽賞受賞。